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タイトルにもあるように、よくお客様から聞かれるのが既成の老眼鏡と眼鏡屋で作る老眼鏡との違いです。

最近は100円ショップなどでも買えるようになっているため、一般のお客様からすると同じような老眼鏡がどうして全く違う値段になるのか不思議なようです。(質が大して変わらないのであれば、安い方を選びたいのは当然ですもんね)

そこで、今回は眼鏡屋で作った場合にはどのような違いが生じるかについて4つご紹介します。

  1. しっかりと検査をして左右の目の度数の違いがある場合にはそれを考慮した度数に設定する
    脚の長さや目の位置が左右で多少異なる様に眼の度数も多くの方が左右で異なります。ところが既成の老眼鏡は左右で同じ度数のレンズが入っているため、左右の度数が異なる方の場合はそれぞれの眼の働きがアンバランスになってしまいます。(右目はほとんどピント調節しなくてよいけど、左目は頑張ってピント調節の筋肉を動かさないといけない、など)
  2. 光学中心と黒目の位置を合わせて作成する
    レンズはどこで見ても同じ見え方ではなく、おいしい所(光学中心)が存在しており、そこと黒目の位置を合わせることでより良い見え方を実現できます。既成の老眼鏡は個々人の黒目の位置を考慮したものではないため、見づらさの原因となる場合があります。
  3. 乱視がある場合にはそれも含めて矯正する
    既成の老眼鏡では近くにピントを合わせやすくするプラスの度数しか入っておらず、縦、横や斜めにずれて見える乱視の矯正はしていません。そのため、乱視のある方は既成の老眼鏡をかけてもぶれたような見え方になり、快適に見ることができなくなってしまいます。
    眼鏡店で作成する場合は必要があれば乱視も矯正してくれるため、この点も安心です。
  4. 視線ずれ(隠れ斜視)がある場合には矯正する
    見えにくさの原因が老眼だけでなく視線ずれにもある場合はそれも含めて矯正しています。視線ずれがあることによって見たいところに上手く視線が定まらない場合には有効な手段となりえます。

眼鏡店によってどこまで対応するか異なる場合がありますが、既成の老眼鏡と眼鏡屋で作る老眼鏡にはこのような違いがあります。

一人一人のお客様のことを考えて手間を惜しまずかけているからこそ、値段にも違いが出てくるのだということを少しでもご理解いただければ嬉しい限りです!

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