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先日いらしたF様は室内用の遠近両用メガネを新調したいとのことでご来店。

遠近両用メガネで近くを見るときにいまいちよく見えないとのことでしたが、結論としては下方回旋(目線を下に向けることが)が苦手なことが原因でした。

遠近両用メガネでは、下図のように近くを見る際は目線を下げて見ることを前提に設計されています。(レンズの上方部に遠く用の度数、下方部に近く用の度数が入っています)

出典:東海光学HP

ところがF様は目線を下げるのが苦手だったため、近くを見るときには上目遣いで見る癖がついていました。

そのため、遠く用の度数が入ったところで近くを見ることになってしまっていたのです。

これを解消するために目線を下げる動きをサポートするヨークトプリズムという度数を入れたところ、『これなら目線を下げるのも辛くないです』と感じて頂けました。

また、眩しさにも苦手であるとおっしゃっていたので、眩しさを抑えつつ、無色に近い見え方を実現できるグレーを10%の濃度で入れることなりました。

F様はカラーを入れると色が変わって見えてしまうのが苦手でカラーレンズにしていなかったそうですが、お試しいただいたグレーのカラーでは心配していたような不自然な色の変化はなく気に入って頂けました。

遠近両用メガネの見え方の不具合や色の見え方など、長年お悩みだったことでもちょっとしたご提案で解決できることもあります。

諦めてしまうのはもったいないことですので、もし何かお困りの際はお気軽に相談だけでもしていただければと思います!

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