「パソコン作業の後半は、いつも頭痛を我慢しながら仕事をしている…」「1日10時間近くモニターを見続けるのが本当につらい」
そんな深刻な悩みを抱えてまどかにお越しになった男性のお客様がいらっしゃいました。詳しく検査してみると、この方の目には「ピント調節が苦手」「輻輳(より目)運動が苦手」という、パソコン作業とは相性の良くない特性があることが判明しました。
今回は、その実例を通して、長時間のパソコン作業と目の相性について詳しくお話ししますね。
「1日の後半は頭痛を我慢しながらの作業」という深刻な状態
1日10時間のパソコン作業という過酷な環境
今回のお客様は、在宅ワークが中心の男性のT様。お仕事の性質上、パソコン作業は1日に10時間ほどという、かなりハードな作業環境でした。
そして、こんな深刻な症状に悩まされていました。
- 午前中はなんとか作業できる
- 午後になると目の奥が重だるくなる
- 1日の後半は頭痛を我慢しながら作業をしている
- 夕方には集中力が大きく低下
「このままでは仕事が続けられない…でも、どうしたらいいのか分からない」そんな切実な思いでご相談にいらっしゃいました。
「仕事だから仕方ない」では限界がある
多くの方が、このような症状を「仕方ない」「気合いで乗り切るしかない」と思いがちです。でも、それは根本的な解決にはなりません。
実は、目には一人ひとり「得意・不得意」があって、パソコン作業に向いている目と、向いていない目があるんです。この方の場合、残念ながら後者でした。
専門検査で判明!「パソコン作業に向かない目」の2つの特性
特性1:ピント調節が苦手
まどかで詳しい検査を行った結果、このお客様にはピント調節が苦手という特性があることが分かりました。
ピント調節とは: 目のレンズ(水晶体)を厚くしたり薄くしたりして、見たいものにピントを合わせる働きです。近くを見るときはこの調節力が必要になります。
調節が苦手だとどうなる?
- 近くにピントを合わせるのに人一倍エネルギーが必要
- 長時間の近業作業で疲労が蓄積しやすい
- 目の奥の重だるさや頭痛につながりやすい
パソコン画面(50~70cm)を見続ける作業では、常にこの調節力を使い続けることになります。調節が苦手な方にとって、これは想像以上の負担なんです。
特性2:輻輳(より目)運動が苦手
さらに、このお客様には輻輳(より目)運動が苦手という特性もありました。
輻輳とは近くのものを見るときに、両目を内側に寄せる動きのことです。近くを見る際にはピント調節だけではなく、この輻輳も必要になります。
輻輳が苦手だとどうなる?
- 両目で一つのものを見続けるのに大きな努力が必要
- 目の筋肉が常に緊張状態
- 眼精疲労、頭痛、肩こりの原因に
- たまに文字がダブって見えることも
2つの苦手が重なると…
このお客様の場合、ピント調節が苦手+輻輳が苦手という、両方の特性を持っていました。
つまり、パソコン作業で必要な2つの機能(ピント合わせ+目を寄せる)が、どちらも苦手だったんです。これでは、長時間のパソコン作業で頭痛が出るのも当然ですよね。
専用設計のパソコン眼鏡で劇的改善!
アプローチ1:ピント調節の負担を最小化
事前に計測いただいたパソコン画面の距離(50~70cm)に度数を最適化し、T様専用のパソコン眼鏡をご提案しました。
これにより、目が自力でピントを合わせる負担が大幅に軽減されます。「レンズがピント合わせを肩代わりしてくれる」イメージですね。
アプローチ2:プリズムでより目運動をサポート
さらに、プリズムレンズを用いたより目運動のサポートも組み込むことにより、以下の効果を狙います。
- より目(輻輳)を維持する筋肉の負担を軽減
- 自然に両目で見続けられる環境を整備
T様の場合は隠れた視線のズレ(外斜位というずれで視線が外側にずれやすくなります)の量も大きく、輻輳も苦手であるため、このプリズムが大きな効果をもたらします。
装用直後から実感「これは別世界です!」
専用のパソコン眼鏡を装用していただいたところ、その場で驚きの変化を実感していただけました。
お客様の感動の声:
- 「あ、画面がこんなにクリアに見える!」
- 「目の奥の重だるさが全然ない」
- 「両目で見ていても疲れない感じがします」
- 「これなら長時間作業できそうです!」
長年の頭痛と疲労から、その場で解放された瞬間でした。
数週間後の嬉しい報告「頭痛が消えました」
作業環境が劇的に改善
専用パソコン眼鏡をお渡しして数週間後、お客様から嬉しいご報告をいただきました。
「本当に快適になりました!10時間のパソコン作業でも、1日の後半になると感じていた頭痛がほとんど消えてしまいました。以前は午後になると『あと何時間耐えればいいんだろう』と重い気持ちになっていたのですが、今は時間を忘れて集中できます。
夕方になっても疲労感が全然違うし、翌朝の目の辛さもなくなりました。もっと早く相談すればよかったです!」
「自分の目を知る」ことの大切さ
今回の事例で分かったのは、自分の目の特性を知ることの重要性です。
- 「パソコン作業がつらい=みんな同じ」ではない
- 目には一人ひとり得意・不得意がある
- 自分の特性に合った対策が必要
適切な検査により、「なぜつらいのか」が明確になれば、効果的な対策も見つかります。
こんな症状があれば、目の特性検査をおすすめします
以下のような症状がある方は、お気軽にご相談ください。
パソコン作業関連:
- 長時間のパソコン作業で後半に頭痛が出る
- 午後になると目の奥が重だるい
- 画面を見ていると集中力が続かない
- たまに文字がダブって見える
一般的な疲労症状:
- 近くを見る作業全般で疲れやすい
- 読書や細かい作業が苦手
- 夕方になると特に見づらくなる
- 肩こりや首の痛みが慢性的


