「うちの子、黒板の字が読みにくいって言うんです…」
小学4年生の男の子・Rくんのお母さんは、ちょっと不思議そうな顔でご相談にいらっしゃいました。
「眼科では視力に問題ないって言われたんです。でも、学校で“黒板がにじんで見える”とか、“すぐ疲れる”とか言ってて…」
確かに、普通の視力検査では1.0。でも、学校の授業や宿題になると集中が続かない。
そんなRくんに、眼鏡処まどかでは小児眼科へ行く前の参考情報として両眼視機能の検査を行いました。
「見えるけど、見えてない」ことがある
検査の結果、Rくんには**目のズレ(斜位)**がありました。
左右の目が同じ方向を向けず、焦点を合わせようと無意識に力を使っていたのです。
この状態では、短時間は“見えて”いても、時間が経つと疲れてピントが合わなくなる。
黒板がにじんで見えたり、集中力が切れたりするのも当然のことでした。
「本人もうまく言葉にできなかっただけなんですね」
Rくんのお母さんは、検査の結果を聞いてホッとした様子でした。
「本人も“ちゃんと見えてない”とは言ってなかったんです。ただ、“なんか見づらい”って…」
子どもは目の違和感をうまく言葉にできないことが多いんです。
だからこそ、“なんとなく見づらそう”“姿勢が変”“よく目をこする”などのサインを大人がキャッチしてあげることが大切なんです。
「今では黒板の字がはっきり見えるようになったよ!」
おおよその傾向は分かったので、Rくんには、眼科の処方箋を元に目のズレを補正するプリズムレンズ入りの眼鏡をおつくりしました。
最初は「ちょっと変な感じがする」と言っていたRくんも、1週間後には
「黒板の字、ちゃんと見える!疲れにくくなった!」と笑顔に。
お子さまの“なんとなく見づらい”は、見過ごさないで
眼鏡処まどかでは、視力だけでなく**“目の使い方”のバランス**を検査し、
お子さま一人ひとりの“見え方の悩み”に向き合っています。
黒板が見づらい、集中が続かない、読書を嫌がる…
それ、“視力”ではなく“視覚機能”の問題かもしれません。
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