「スマホを見るとき、なぜか左目をつぶってしまう…」そんな症状でまどかにお越しになった50代の女性のお客様。測定の過程で「利き目って何ですか?」という質問から始まり、**利き目という概念そのものを知らず、今回の測定で初めて知りました。**さらに、**左目の疲れに関しては質問されて改めて振り返ってみて気づいたそうです。**お客様の驚きと発見、そして劇的な改善までのストーリーを、今回は詳しくご紹介しますね。
「スマホで片目つぶり」のシンプルな悩みから始まった相談
50代女性の気になる症状
今回のお客様は、50代の女性の方。特に大きな視力の問題は感じていませんでしたが、一つだけ気になることがありました:
- スマートフォンを見る際、左目をつぶって見る方が楽
- なぜそうなるのか分からない
- 最近その癖が強くなってきた気がする
「なんで片目をつぶっちゃうんでしょうね?変な癖がついちゃって…」そんなシンプルな疑問を持ってご相談にいらっしゃいました。
「なぜ左目?」原因を探る検査開始
「片目つぶり」の原因を探るため、まどかでは詳細な両眼視機能検査を行います。その過程で、まず確認したのが「利き目」でした。
「利き目って何ですか?手の利き手みたいなものがあるんですか?」
**利き目という概念そのものを知らず、今回の測定で初めて知りました。**多くの方がそうですが、このお客様も利き目について全く知識がありませんでした。
「利き目」という新たな発見と、質問で気づいた症状
利き目検査で判明した意外な事実
利き目とは、無意識に優先して使っている目のことで、物を見る際の主導権を握っている目です。検査の結果、このお客様の利き目は「左目」であることが判明しました。
「へぇ、私の利き目って左目なんですね。初めて知りました!でも、なんで片目をつぶるのが左目なんでしょう?」
この疑問こそが、症状の核心に迫る重要なポイントでした。
質問で初めて自覚した左目の疲れやすさ
「もしかしたら、左目の方が疲れやすくありませんか」と確認したところ、
「あ、言われてみれば…確かに左目の方が疲れやすいかもしれません。今まで意識したことがなかったんですが、改めて考えてみると夕方になると左目の奥が重だるい感じがします」
ご自身では無意識だった症状が、質問をきっかけに明確になった瞬間でした。
さらなる検査で判明!利き目の「外斜位」という問題
眼位検査で見つかった根本原因
利き目である左目の疲れやすさが確認できたところで、さらに詳しい眼位検査を行いました。その結果、「外斜位」があることが判明したのですが、左目の方が特に大きなずれをお持ちだったんです。
外斜位とは、両目の視線が外側(耳側)にずれやすい状態のこと。特に利き目である左目のずれが大きいことが見づらさの主な原因でした。
利き目の外斜位が引き起こす負担の仕組み
今回は以下のような流れで疲労が発生したと思われます。
- 無意識に利き目(左目)で優先して見ようとする
- ↓
- 外斜位の大きな左目に過度な負担がかかる
- ↓
- 疲労が蓄積した状態になると、「片目をつぶった方が楽」と感じてしまう
上記の説明をしたところ、「だから無意識に左目をつぶっていたんですね。体が楽になる方法を勝手に見つけていたというのが分かりました」とご納得いただけました。
利き目の概念を理解していただいた上で、こちらのお客様には利き目を最大限活かせるよう、今回は両目のピント調節のバランスを整えたうえで、プリズム度数で両目の視線合わせのバランスも整えました。
数週間後の嬉しいご報告
眼鏡をお渡しして数週間後、お客様から嬉しいご報告をいただきました。
「本当に快適になりました!スマートフォンで片目をつぶる癖がほとんどなくなって、利き目というものを知ったことで、自分の目の使い方が理解できました。
今まで無意識だった左目の疲れも、質問していただいて初めて気づくことができて、それが解決されて本当に嬉しいです。読書も集中して楽しめるようになったし、細かい作業でも左目の疲労を感じることがなくなりました。
利き目のことを教えてもらって、目についてこんなに奥深いことがあるなんて知りませんでした。もっと早く相談すればよかったです!」
まどかの専門アプローチ:発見と理解を大切にする相談
丁寧な説明
当店では、検査結果をお伝えするだけでなく、お客様に新しい発見をしていただけるよう心がけています:
アプローチの特徴:
- 概念の説明: 利き目など、知られていない専門知識を分かりやすく解説
- 関連性の説明: 症状と原因の関係を論理的に説明
- 納得感のある解決策: 理解に基づいた処方設計
検査を通じた「ご自身の目がもつ特徴の理解」
私たちは単に眼鏡を作るだけでなく、お客様に「ご自身の目について知っていただく」ことも大切にしています:
- 利き目の特定と特性の説明
- 無意識の症状への気づきをサポート
- 眼位異常の仕組みと影響の解説
- 改善方法の根拠を共有
見え方でお悩みを持つ方、ご自身の目について理解を深めたい方はお気軽にご相談くださいね。
よくある質問(FAQ)
Q1: 利き目を知らない人は多いのですか?
A1: はい、とても多いです。手の利き手は知っていても、目の利き目を知らない方がほとんどです。検査で初めて知って驚かれる方が大半です。
Q2: 無意識の症状はどうやって気づくのですか?
A2: 専門スタッフが適切な質問をすることで、今まで意識していなかった症状に気づいていただけることが多いです。
Q3: 利き目に問題があると症状が強く出るのですか?
A3: はい。より依存している目に問題があると、疲労や違和感を強く感じやすくなります。今回の事例もそのパターンでした。
Q4: 外斜位は眼鏡で改善できますか?
A4: プリズムレンズで光学的に補正し、症状を改善することができます。利き目の負担も大幅に軽減できます。
Q5: 片目をつぶる癖は体の防御反応ですか?
A5: はい。無意識に負担を軽減しようとする、とても理にかなった反応です。根本原因を解決すれば自然に必要なくなります。


