「また頭が痛い……」
その方は、仕事中に何度もこうつぶやいていたそうです。
40代・デスクワーク中心のAさん(仮名)は、数年前から慢性的な頭痛に悩まされていました。眼科では「異常なし」。メガネを替えても替えても、頭痛は一向に改善しない。それどころか、新しいメガネにするたびになんとなく調子が悪くなる気がして、また別のメガネを試す——そんな繰り返しでした。
「もうメガネのせいじゃないのかも」とさえ思い始めていたAさんが、眼鏡処まどかにお越しになったのは、知人の紹介がきっかけでした。
「度数は合っている」のに、なぜ頭が痛くなるのか
他のお店では「度数は問題ない」って言われるんです。でも新しいメガネにするたびに調子が悪くなる気がして……何度替えても頭痛が治まらないんです。
確かに、片目ずつ測る一般的な視力検査では、Aさんの近視・乱視の度数はきちんと矯正されていました。でも眼鏡処まどかでは、そこからさらに両眼視機能検査を行います。両目を同時に使ったとき、目がどう連携しているかを調べる検査です。
片目ずつの度数は合っていても、両目を同時に使ったときのバランスまでは通常の検査ではわかりません。まどかでは両眼視機能検査も行っています。Aさんの場合、はっきりとした水平斜位(すいへいしゃい)が見つかりました。
❌両目を同時に使ったときの連携バランス
❌視線のズレ(斜位)の有無
✅両眼視機能検査で左右の連携バランスを確認
✅斜位の有無・程度を測定
「斜位」とは何か——かくれ斜視とも呼ばれる目のズレ
斜位とは、目の向きがわずかにずれている状態のことです。「斜視」と違い、普段は脳の働きで無意識に補正しているため、見た目にはわかりません。でも、その補正のために目は常に余計な力を使い続けています。
目の場合も同じで、この「補正の努力」が頭痛・肩こり・眼精疲労の原因になります。
Aさんの場合、この斜位が長年にわたって頭痛・肩こり・目の疲れの根本原因になっていたのです。しかも、度数が合っているメガネでも斜位の補正はできないため、何度替えても改善しなかったわけです。
プリズム眼鏡との出会い——「こんなに楽になるの?」
眼鏡処まどかでAさんにご提案したのは、プリズム眼鏡です。
プリズムレンズとは、光を曲げるプリズムの性質を眼鏡に組み込んだもの。斜位を光学的に補正し、目が無理なく連携できるようにするのです。
Aさんが試着されたとき、その反応は一瞬でした。
あ、これ……楽です。目が楽というか、頭の奥の緊張がふっと抜けた感じがします。
それまで無意識のうちに続けていた補正の努力がなくなり、目がリラックスできたのです。その後、プリズム眼鏡をお作りになったAさんは、定期的にご来店いただきながら、これまでの悩みから解放されています。
斜位は思った以上に一般的——でも気づかない人は多い
ただし、多くの人は脳の補正能力があるため自覚症状がありません。
頭痛・肩こり・眼精疲労として現れはじめます
実は、人口の約60〜70%が何らかの斜位を持っていると言われています。ただし、ほとんどの人は自覚症状がありません。脳の補正能力が十分にあるからです。
しかし、加齢や疲労、度数の急激な変化などで補正能力が低下すると、頭痛や肩こり、眼精疲労が現れるようになります。
「眼科では異常なし」「度数は合っている」なのに不調が続く——そうした場合、実は斜位が原因になっていることが少なくないのです。
「眼科では異常なし」「度数は合ってる」と言われても不調が続く方は、ぜひ一度まどかの両眼視機能検査を受けてみてください。長年解決できなかった頭痛や疲れの原因が、斜位だったというケースは少なくありません。

