先日いらしたS様のお話です。
当店では検査に入る前に以下のようなことについてお話を聞いています。
- どのような環境で眼鏡を使うか
- 見え方で困っていることはあるか、あるとすればどのような時か
- これまでの眼鏡使用歴はどのぐらいか
S様の話によると、「ここ1~2年で頭痛や吐き気、全身疲労などの症状が出ることが増えた。」とのこと。
原因を探るためにいくつか聞いていく中で分かったのは、スマホゲームなどに夢中になり近くを見る時間が激増したことでした。
人間の目には自動でピントを調節する機能が備わっているのですが、このピント調節を行う毛様体筋は以下のように自律神経によってコントロールされています。
- 遠くを見る時:交感神経が優位になり、毛様体筋は緩みます。
- 近くを見る時:副交感神経が優位になり、毛様体筋を縮める。
そして、自律神経はそれぞれ以下のような特徴があります。
- 交感神経:優位になると体全体が活動的な状態となる。
- 副交感神経:優位になると体全体がリラックスした状態となる。
つまり、近い距離を見ている際は「リラックスした状態」になっているのがあるべき姿です。
ところがスマホを使用していると脳は興奮状態になるため、交感神経が優位になろうとします。
この交感神経と副交感神経のせめぎ合い(バランスの乱れ)が長期にわたり続くと自律神経失調症のような症状が出ることもあるのです…
今回のS様の場合はその可能性が高いように思われたため、このバランスを整えるよう遠近両用で眼鏡をお作りしました。
少しでもS様の体調が良くなることを祈っております。
同じようなことでお悩みの方はお気軽にご連絡くださいね!