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眼鏡処まどかです。

先日いらして頂いたIさんはお仕事中などはコンタクトで過ごしているのですが、家にいる間は眼鏡にしているそうです。
(コンタクトの長時間の装用は角膜の酸素不足を招く可能性があり、決して目には良くないので、Iさんのように使い分けをなさるのがおすすめです)

今回はその眼鏡の度数が合わなくなり新しいフレームもちょうど欲しくなっている、ということでご来店頂きました。

早速オートレフという機械でおおよその度数を測ったところ、-9.50以上の強度近視でした。

Iさんはピントの調節力が豊富で検査中も調節の介入(近視が強く出てしまう)が多く入っていたため、時間をかけて目の緊張を和らげることを心掛けました。

その結果、右目で3段階左目で1段階の介入を外すことができました。(オートレフはある程度の度数を測るには便利ですが、やはりそのまま信用してしまうと過矯正の眼鏡を作ってしまう原因になるので注意が必要ですね。。。)

その後は斜位の検査でも弱い外斜位(リララックスすると両目が外側に開くタイプ)でした。

コンタクトレンズを装用した状態でのパソコン作業では特に疲労感もないとのことでしたので、この斜位がいたずらをしていることもなさそうだと思っていました。

思っていたのですが。。。

続く眼球運動の検査(両目がスムーズに目標物を追えるか、両目を寄せる持久力があるかなどを調べます)で事件は起こりました。

なんと両目を寄せる際にある程度の距離までは問題なく寄ってくるのですが、ある地点からは左目だけ動きが悪くなり、10センチほどの距離までペン先が来ると寄せることを諦めて外に開いてしまうのです。

斜位の量は弱いのですが、どうやらそれを補うには左目の筋肉量が足らないようでしたので、それをサポートするためにプリズムという度数を入れました。

プリズムを入れた状態でもう一度眼球運動をチェックすると改善が見られたため、状況をI様にご説明したうえで今回はこの度数で眼鏡を作成することになりました。

I様は利き目が右目なのですが、そちらに少し偏った眼の使い方をしていたようなので、これで少しでも両目の働きのバランスが整えられることを祈っております。

自覚がなくとも最低限一通りの検査はしておくべきだと改めて感じた事例でした。

I様お買い上げ誠にありがとうございました。
一生懸命お作り致しますので、お渡しまで少々お待ちください!

それでは今日はこのあたりでお開き~

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