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眼精疲労により眼を開けているだけでも辛くなってしまい、日々の仕事はもちろんプライベートでの読書や映画鑑賞などでさえ嫌気がさしていませんか。

そのまま放っておけば、眼の不快感だけではなく、頭痛・吐き気・目眩など様々な症状を引き起こすことになります。

仕事でのパソコン作業、スマホでのゲームや動画鑑賞など、現代社会は眼を酷使する環境にあります。

『目が疲れる』、『目が痛い』といった症状が出る疲れ目は誰にでも経験があると思いますが、そうした症状が寝ても取れない、少しマシになってもすぐに辛くなる、そうなってしまうとそれはもう眼精疲労という状態と言えるでしょう。

この記事では眼精疲労の原因、そしてそれを和らげ、日常生活を楽に過ごせるようになる方法について紹介します。

こんなにもある!眼精疲労につながる7つの原因

眼病(白内障など)や生活環境(図面などの細かい文字を見る)など様々な原因がありますが、
病気以外で眼が原因となっている場合には以下の要因が考えられます。

  • 屈折異常(近視など)の未矯正・矯正の過不足

    眼に入ってきた光を角膜や水晶体が屈折させ網膜上に像を結ぶことで、人は対象物をハッキリ見ることができます。

    しかし、近視や遠視などがある場合は、屈折した光が網膜上ではなく、その手前や奥に像を結んでしまい、ぼんやりとしか見えない状態となります。(これを屈折異常といいます)

    どのような環境で何を見たいのかによってこの屈折異常をどの程度矯正するかが変わってくるのですが、
    検査に入る前にこの部分をしっかりと認識合わせしていないと、矯正の過不足により見えづらい眼鏡が出来上がってしまうことになります。

    例えば、夜間(光が少なくなる分、昼間に比べると視力が落ちてしまいます)の運転用に眼鏡を作成したいお客様に、昼間の運転を想定した眼鏡を提供してしまっては、使い勝手の悪い眼鏡になってしまうのです。

    もちろん眼鏡をかけずに屈折異常を未矯正でいる場合も、物がはっきりと見えない(もしくは見えてはいるがピント調節に負担をかける)ことによるストレスにより、疲労が積み重なっていきます。

  • 乱視の未矯正・矯正の不足

    乱視がある場合は、角膜や水晶体の光を屈折させる力が一定ではないため、光が入ってきた方向によって屈折した光が像を結ぶ位置が異なります。
    その結果、見えにくくなったりダブって見えたりする状態となります。

    位置の異なる2つの像が結ばれるため、それらの像の中間付近にピントを合わせることになり、近くも遠くもいまいちスッキリ見えないという状態になりますので、しっかりと矯正しないとストレスにより疲労が溜まっていきます。

    ごく弱い乱視の場合はピントの調節に悪い意味で慣れてしまっているため、自覚症状はないことがほとんどではありますが、塵も積もれば軽視できない疲労となり得ます。
    そのため、基本的に弱い乱視であっても矯正するのがベターであると考えています。

    ただし、個々人で乱視を矯正した際の違和感の感じ方は千差万別であるため、お店の人とよく相談して最終的な度数を決めることをお勧め致します。

  • 調節異常(老眼)の未矯正・矯正不足

    老眼は、水晶体の弾力性が損なわれることで、光を屈折させる力が低下し、網膜上に像を結ぶのが苦手になる状態です。

    対象物が近ければ近いほど、より強く光を屈折させる必要があるのですが、それが充分に行えなくなるため、ぼんやりとしか見えない、もしくはハッキリと見るために不自然に対象物との距離を離して見なければいけない状態となります。(これを調節異常といいます)

    この状態を放置したり、目的距離に合わせてきちんと矯正をしないと、見えないながらもなんとか頑張って見ようとする目の力みや、不自然な姿勢をとることによるストレス・疲労が溜まっていってしまいます。

  • 隠れ斜視(斜位)の未矯正・矯正の過不足

    隠れ斜視は、目が疲れているときや隠されたとき(目を瞑った時など)に生じる黒目の位置(眼位)がズレる状態です。
    程度の差はありますが、ズレ自体は誰にでもある生理的なものなので、病気ではありません。

    ただ、このズレをカバーするだけの目の筋肉量やスタミナがないと、ものを見るときの両眼のチームワークのバランスが損なわれてしまいます。

    その結果、見たいものに視線が上手く合わせられなかったり、視線は合わせられても、ある程度時間が経つとその状態を維持するのがだんだん困難になり、物が2重に見えてきてしまったりといったことが生じてしまいます。

    視力も大事ではありますが、両目のチームワークのバランスを整えることも非常に重要ですので、
    必要に応じて適切な矯正が必要となります。

  • 不同視の未矯正・矯正不足

    不同視は、左右の目の屈折度数に2D以上の差がある状態を言います。
    「がちゃ目」なんていう言葉の方が馴染みがあるかもしれませんね。

    不同視には以下の種類があります。
    1.両眼近視性不同視:両眼とも屈折状態が近視の眼
    2.両眼遠視性不同視:両眼とも屈折状態が遠視の眼
    3.異種不同視:片眼の屈折状態が近視、もう片方の眼が遠視
    4.片眼近視性不同視:片眼の屈折状態が正視、もう片方の眼が近視
    5.片眼遠視性不同視:片眼の屈折状態が正視、もう片方の眼が遠視

    不同視は、左右眼で視力差が生じ、両眼の働きのバランスを損ないやすくなってしまいます。

    片眼の不同視の場合には、未矯正の状態でも、遠くと近くで眼を使い分けることで日常生活に不便を感じないケースが少なくありません。
    この場合、長期間不同視の状態が放置され、遠近感の狂いなどの両眼視機能の不良が生じる可能性が高くなります。

    遠視性の不同視で片方の眼の遠視が強い場合、その眼は遠くも近くもピントが合わず、弱視や斜視になりやすくなってしまいます。

    小さな子どもの場合、不同視に気づかず長期間放置してしまうと、取り返しがつかなくなるケースもあり、
    視機能発育期間である臨界期(約9歳ぐらいまで)に適切な矯正が行われるようにしなければなりません。

  • レンズのサイズが合っていないことによる歪み(ひずみ)

    レンズは以下のように丸い形をしているため、フレームの形に合わせて加工する必要があります。

    この際に、緻密なサイズ合わせをせずに加工したものを無理にフレームに入れてしまうと、レンズに負荷がかかることで歪みが生じてしまい、見え方に影響を与えてしまうことがあります。
    ガラスレンズの場合は硬いためこのようなことは起きないのですが、現在主流となっているプラスチックレンズは柔らかいため、圧迫されるとシワのようなものがついてしまうのです。

    度数やフィッティングには問題がなさそうなのに何故か眼が疲れるという場合は、この歪みが原因となっているかもしれません。

    歪みは肉眼で確認できないため、歪みを確認する機器を持っているお近くの眼鏡店で確認してもらいましょう。

    きちんとサイズ合わせをしたレンズを入れている場合でも、フレームの素材がプラスチックの場合は経年変化によってフレーム自体が収縮し、レンズを圧迫してしまうことがあり得ますので、注意が必要です。

  • フィッティングのずれ

    フィッティングとは顔の形に合わせてフレームを調整する作業です。

    程度の差はありますが、誰でも顔は左右非対称になっており、目や耳の位置が左右で異なることも珍しくありません。

    その他にも頭の骨の形など個人によって千差万別なのですが、出荷されたフレームはこれらの個性を考慮した形になっていないため、あなたの顔に合わせてフィッティングしていく必要があります。

    このフィッティングがずれていると、どれだけしっかりと検査をしても想定した度数より強くまたは弱くなってしまったり、余計な乱視を生じさせてしまうことがあります。

    もしあなたが強度の近視または遠視であれば、この影響はより強く出ることになるので、できる限りこまめにフィッティングの状態を近くの眼鏡屋でチェックしてもらうようにしましょう。

まとめ

このように原因には様々なものがあり、これらが重なることが症状にでていることもあります。

病院に行ってもなかなか眼精疲労が改善しない場合は、眼の病気以外にも原因があるのかもしれません。

上記で挙げた情報を参考に見直してみてはいかがでしょうか。

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