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先日ご来店頂いたO様は複視でお悩みでした。

お話を伺うと脳の血管の手術をしてから物がずれて見えだしたとのことです。

ビタミン剤でしばらく様子を見るか眼鏡で解消するかという2つの案がお医者様から提示されたそうなのですが、いち早く解消したいということで当店に相談に来てくださいました。

早速検査をさせて頂くと上下に大きなずれが見つかりました。

単純にずれを全て矯正すればよいわけではないため、ずれの解消具合と装用感(ずれを解消する度数を強くするほど装用感は下がります)をO様と一緒に確認しながら処方する度数を決めていきます。

車の運転もなさるということで、今回はしっかりとずれを解消し、装用感についてはじっくりと慣らしていくことになりました。

O様は両眼で見ると複視の状態になってしまうため、現在使用している眼鏡は片方のレンズに膜を張って両目で見えないようにしていたそうです。

そのような状態では距離感や立体感も損なわれますし、非常に不便を感じていたことかと思います。

今回お作りする眼鏡でO様の生活の質が向上することを願っております。

近年では、脳の異常などの他に、加齢に伴うサギングアイ症候群(眼球周辺部のコラーゲンが減少することにより、眼球の位置を固定する筋肉が正常に働かなくなること)が原因で、複視が発生することも分かっております。

O様の場合は病院での検査が済んでいたため安心して眼鏡を作成できることになりましたが、もしも突然複視が発生したら必ず病院で検査を受けるようにお願い致します。

本当は体に異変が起きているのに、表面的な症状だけを見て眼鏡で解消してしまうと重大な病気の発見が遅れてしまうかもしれません。

相談は喜んでお受けしますので、気になることがある方はお気軽にご来店くださいね!

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