最近お店にちょこちょこ遊びに来てくれる小学2年生ぐらいの女の子がいます。
普段は他愛のない話をして終わることが多いのですが、検査に興味があったようなので先日簡単に視力検査をしたところ、遠方の視力が0.3ほどしか出ていない状態でした。
「教科書は読めても黒板の字は見えないから困るね」と話しかけると「教科書も読みにくよ」とその子は答えます。
その言葉に疑問を抱き簡単な検査を進めていくと、その子は強い遠視の可能性があることが分かりました。
遠視という言葉は馴染みがあまりないかもしれませんが、簡単に言うと遠くも近くも見ることが苦手、そんな目の状態のことを指します。
見る力は8〜9歳までに完成されると言われており、このままでは学習や今後の視生活にも支障がでる恐れがあるため、その子には眼医者さんに検査をしてもらうようにお母さんに頼んでみてねと宿題を出しておきました。
本当は僕のお店で検査できれば良いのですが、学童期と呼ばれる小学生(特に低学年)の間は度数が不安定であることが多く、眼の緊張を和らげる目薬を差してから検査を行うのが理想です。
そしてこの目薬を差すという行為は医療行為であり、眼鏡店では行うことができません。
そのため、当店では基本的に10歳未満のお子様の場合は眼科での処方箋の取得をお願いしております。
お子さんがいる方は遠くの視力だけでなく近くの視力も大丈夫かどうか気にかけてあげてください。
遠くの視力だけに注目をして眼鏡を作ってしまうと目にとって更に大きな負担をかけることになってしまうかもしれません。
大切なお子さんが健やかに育っていくためにも目のケアはとても重要なものとなります。