タイトルを見てどういうことだろう?と思った方が多いのではないでしょうか。
皆さん普段の生活では、遠くを見ても近くを見ても特に意識することなくピント合わせができると思います。(老眼になると近くのピント合わせができなくなってくるのですが、その点については今回は割愛します)
このようにものを見る際には対象物までの距離に合わせて自動的にピント調節が働くのですが、その働きをコントロールしているのが自律神経なのです。
具体的には以下のようにそれぞれの自律神経が役割を分担しています。
- 交感神経:興奮しているときに活発になる神経で、遠くを見るときのピント調節を行う ※このとき副交感神経は休んでいる
- 副交感神経:リラックスしているときに活発になる神経で、近くを見るときのピント調節を行う ※このとき交感神経は休んでいる
それぞれの自律神経が交代して働いていることを知っている方もいるかと思いますが、実は目の働きとも深い関係があるのです。
ここで大事になるのが自律神経の状態です。
パソコンの普及に伴いデスクワークの時間が増えましたが、遠くがよく見える人(眼鏡やコンタクトで矯正している場合も含む)がデスクワークを行う場合、体は以下のような状態になっています。
- 近くを見る:副交感神経が活発になる
- 仕事をする:交感神経が活発になる
近くを見るためのピント調節を行う一方で、頭は仕事モードになっているため、どちらの自律神経も活発になろうとして矛盾した状態になります。
はるか昔、人間がまだ狩猟生活を行っていたころは、このような矛盾が生じることはありませんでした。
以下のように、遠くを見るためのピント調節を行いつつ、頭も狩りモードになっているため、矛盾することがなかったのです。
- 遠くを見る:交感神経が活発になる
- 狩りをする:交感神経が活発になる
この自律神経が矛盾している状態が長時間続くと体の調子が崩れてしまい、場合によっては自律神経失調症などになってしまう可能性もあります。
そこで活躍するのが眼鏡です。
デスクワーク用に調整した眼鏡をかけることで近くを見ている際も交感神経が活発になる状態を作り出し、自律神経が矛盾した状態になることを防ぎます。
病気ではないけれど、デスクワークが続くと体調が悪くなるという場合は、もしかしたら自律神経がうまく働かなくなっているのかもしれません。
少しでも心当たりのある方はお気軽にご相談くださいね!