しばらく運動をしていなかったせいで、少し動いただけで息がすぐあがってしまった…
老若男女問わず、そんな経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。
スポーツをするのに必要な体力と日常に必要な体力は異なりますが、、、
人間の体は日常の何気ない動作の繰り返しでその機能を維持しています。(1週間寝たきりになると筋力の15%が、3~5週間で50%もの筋力が低下すると言われています。)
目に関わる筋肉も例外ではなく、使う頻度が落ちればその分だけ能力は落ちていくことに…
2種類ある筋肉(外眼筋、内眼筋)のうち、ここではピントを調節する筋肉(内眼筋)についてお話していきましょう。
※目を動かす筋肉(外眼筋)は、日常での極端な運動不足が起きる事は考えにくいため。
ピントを調節する筋肉が運動不足になるとはどういうことなのでしょうか。
人間の目は便利なもので、対象物の距離によってピントが合うように自動で調節をしてくれます。
ところが近視の人の場合、元からピントが手前に合っているため、近視の度数によっては日常のほとんどをピント調節を行わずに過ごしてしまうことがあります。
この状態が長期間続くと、見え方に不便を感じて眼鏡をかけ始めた際に、遠くが見えるようになった分だけ近くではピントの調節が必要になるのですが、それに上手く対応できなくなってしまいます。
具体的には、手元のピントが合いにくい、何とか合うけれども目の疲れを感じやすくなるといったことが起こるのです。(運動不足の状態で運動をすると疲れやすかったり、筋肉痛になったりするのと似ています)
衰えたピント調節力は徐々に戻ってくるのですが、ちゃんとピント調節力を使ってきた人に比べ、眼鏡をかけてから慣れるまでのハードルが高いものとなってしまいます。
ピントに負荷がかかり過ぎてもスマホ近視のような状態になってしまうため、バランスが大事です!